1時間の会議はあっという間に終わり、彰斗はさっさと部屋を出た。
社長がいなくなった瞬間、みんなは気が緩んだのか、雑談に花が咲いている。
「いやぁ、やっぱり社長はスゴイな」
「本当だよな。あんなに的確に利益とか、経営方針とかを分析してるんだもんなぁ」
そんな会話に、まったくついていけない。
だけど美加は違うみたいで、目を輝かせている。
「やっぱり、新藤社長より巽社長よね!」
「どうしたの?そんなに興奮して」
「もしかして、由依奈ってば知らないの?」
「何が?」
もどかしそうな顔をして、美加は言った。
「デスクに戻ったら見せてあげる」

