首筋にかかる彰斗の吐息。
背中に感じる温もり。
いっその事、機嫌を悪くしてくれた方が良かったのに。
しばらくしてから、彰斗の寝息が聞こえてきた。
あたしを抱きしめたまま、寝ちゃってる。
どうして、そんなに優しいの?
それは風香さんにも、していた事なの?
眠れるはずもなく、あたしはベッドの中で涙を流した。
ヤキモチが…。
風香さんへのヤキモチが、どんどん大きくなっていく。
お願い、彰斗。
あたしが本当に欲しいのは、体の温もりじゃないの。
心…。
彰斗の心だけが欲しいの…。
それを分かってよ…。
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