バッグから携帯を取り出すと、わざとらしく大きな声で言った。
「彰斗?どうしたの?」
彰斗!?
どうして、彰斗が亜子さんに?
かなり腹が立つけど、こっちにも意地がある。
全然、平気な振りをして、でも耳は亜子さんの方に向いていた。
「今、ブルーライトにいるわよ。彰斗も来る?由依奈も一緒だから」
ちょっと、ちょっと~!
どうして、あなたはそうなのよ。
いたたまれなくなって、あたしは立ち上がった。
「帰りますから。後はお二人でどうぞ」
「あっ、待ってよ由依奈!ちょっと切るわね」
ユウくんにお金を置いて、さっさとお店を出るあたしの後を、亜子さんが追いかけてきた。
「ちょっと待って!」

