そうして今日も、あたしの会社生活は始まってゆく…。



「ちょっと、由依奈。付き合い悪くない?」


「え?」


お昼休憩、会社のすぐ側にある公園で、美加と二人パンを頬張っていた。



「せっかく、支店の同期たちと、女子会開いても、ちっとも来ないじゃない」


不満げに話す美加に、小さくなる。


「ごめんね…」


女子会とか、すごく憧れだったんだけど、今は彰斗で頭がいっぱい。


「もしかして、彼氏が出来たとか?」


「そんな訳ないじゃない!」


ヤバイ、ヤバイ。


さすが美加。


鋭い突っ込みをしてくる。


「な~んか、怪しいのよね」