「課長!あたし、さっき社長室の廊下で、外国の人とすれ違いました」
興奮気味に話すあたしに、お局様は呆れた顔を向ける。
「いちいち驚く事じゃないでしょ?うちは、海外にも支社があるんだし」
「待ってください!じゃあ、社長って英語が出来るんですか?」
あたしたちの会話に、美加が入ってきた。
「それも当たり前!社長は、中国語とドイツ語も出来るんだから」
「ええ~!?」
オフィスに、あたしと美加の叫び声が響き、思い切りお局様に叱られた。
出会って間もないあたしたち。
彰斗が知らないあたしより、あたしが知らない彰斗の方が多そう…。

