「ええ~!?」
何よそれ。
「だって、由依奈に会いたくてさ」
「ちょっと…。そんな事をしていいの…?」
「いいんだよ。たまには職権乱用したいじゃん」
そう言って、あたしの腰に手を回し、自分の方へ引き寄せた。
「人が来ない内に」
「え?ちょ…」
何をするかと思ったら、あたしにキスをしてきたのだ。
「昨日の夜から、もう会いたい。本当は、由依奈がずっと側にいてくれる、秘書なら良かったのにって思うよ」
「そ、そんな…。あっ、ダメだよ…」
止めてくれるどころか、彰斗はさらにキスを続ける。
「今夜も、明日の夜も、毎日会おう」
「うん…。分かった。分かったから、離して」
と、その時だった。
コンコンとドアを叩く音がして、外から男の人の声がした。
「社長、お客様です」

