聖は体を起こして、音楽のボリュームを上げた。
…俺には、恋愛とかしてる余裕なんかない。
聖は、胸に残る…ひとつの気持ちから逃れるかのように、顔をしかめた。
…おかんと姉貴は、俺が守らなあかんねん。
そう強く、心に言い聞かせた。