「んあーっ! また負けたぁ!!」
聖は、勝敗をあきらめた素振りで寝転がり、手にしていたコントローラーを投げ捨てた。
そして、目に映る光景に驚く。
いつから…いたのだろうか?
視界の中で、2人の女が逆さまに立っていた。
「おはよーさん」
寝間着姿の2人に、あきれた言葉をかけてくる美衣子。
輝緒は慌てて立ち上がり、出かける用意をし始める。
輝緒と美衣子の会話が流れる中、聖は自分の前に突っ立ったままの舞と…目が合った。