聖は輝緒たちから少し離れ、舞の元へ向かおうとした。
すると、海辺を歩く聖のポケットから、突然…携帯が鳴り響く。
彼は足を止め、ポケットへ手を伸ばした。
画面に表示された文字は…姉の名前。
「はい?」
聖は、受話ボタンを押して、耳を傾ける。
『聖! 今、今…警察から電話あって』
…それは、思いもしない出来事だった。
でも、俺は…それに対して、どうしたらいいのか、わからなかった。
「…え?」
回らない…頭。