そして、ある姿を目にし、真顔になる。
実の向こうにいる…舞の横顔。
彼女は、拓馬の彼女の幹たちと、なにやらプリクラを交換している様子。
いつの間にか、舞の姿が視界に入ることが…多くなっている。
「ピザの広告って、この中にあるん?」
つられて、部屋にある広告を探す実。
彼の言葉は、もう聖の耳には入っていない。
すると突然、舞が目に涙を浮かべた。
それを見た聖は、何がなんだかわからないまま、慌てて立ち上がる。
彼女を心配する聖は、駆けつけようと身を乗り出した。