「学生は、もう冬休み…入ってるんかな」
誰もいない海では、自然とひとり言も多くなる。
聖は、ため息をつきながら、海辺に腰を下ろした。
…舞のことを忘れようと、何度も…もがいた。
でも、無理やった。
消そうとしても、頭の中は…彼女のことばかり。
…消えない想い。
「何してんやろ…あいつ」
聖は、ポケットから携帯を取り出した。
そして、着信履歴を見る。