聖は、ゆっくりとソファーに腰掛け、テレビをつけた。
ピンポーン…。
突然、静かなリビングに、インターホンが鳴り響く。
出る様子もなく、聖はテレビをジッと眺めている。
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン。
「あ゛ー! うるさいやぁ!!」
しつこく鳴り続けるインターホンに、聖は腹を立てて、髪をクシャクシャとかきながら立ち上がる。
「誰っ!?」
顔をしかめ、鋭い目つきでドアを開けると、目に飛び込んできたのは…美衣子の姿。
「…美…衣子」