輝緒の動きが…停止する。
「……人聞き悪いこと言うなよ。…そんなんちゃうし」
数秒して、輝緒は軽く鼻で笑い、食器を重ねながら立ち上がった。
疑いの目で見る聖に対して、彼は背中を向けている。
「それなら、別に良いけど。…もしそうなんやったら、やめとけよ?」
聖は、念を押すかのように、もう一度…ささやいた。
「…わかってるよ」
背を向けたまま、輝緒はヘラヘラと笑い返していた。
日曜日、目を覚ますと、時計は昼の3時を過ぎていた。
輝緒は、もう出かけた様子。