聖は、寝坊をしないようにと、ベッドのそばに置いていた目覚し時計に、手を伸ばした。
「…6時過ぎか」
今日は…けぇへんのかな?
頭の中に浮かぶのは、舞の顔。
「…もうええやん」
少し間を置いて…ため息をつき、聖はそう言いながら目を閉じた。


バンッ!!
荷物をまとめ始めてから30分後、突然、勢いよく部屋のドアが開いた。