「雪!! 靴ちゃんとそろえり!!」
勢いよく玄関のドアを閉めて、階段を上がる雪奈。
荒々しく脱いだ靴を見て、母親は怒鳴りあげてくる。
雪奈は返事もせず、自分の部屋に閉じこもった。
夕陽の光がカーテンのすきまから差し込む…静かな部屋で、雪奈のかすれた泣き声が静かに広がっていく。
…結局、伝えることが出来なかった。
…肩に腕を回されたとき…うれしかった。
冗談やってわかってるけど、“付き合う?”って言葉に、期待した自分が恥ずかしい。
雪奈はドアにもたれたまま、大粒の涙を流していく。
「あたし…何しに行ったんやろ」
勢いよく玄関のドアを閉めて、階段を上がる雪奈。
荒々しく脱いだ靴を見て、母親は怒鳴りあげてくる。
雪奈は返事もせず、自分の部屋に閉じこもった。
夕陽の光がカーテンのすきまから差し込む…静かな部屋で、雪奈のかすれた泣き声が静かに広がっていく。
…結局、伝えることが出来なかった。
…肩に腕を回されたとき…うれしかった。
冗談やってわかってるけど、“付き合う?”って言葉に、期待した自分が恥ずかしい。
雪奈はドアにもたれたまま、大粒の涙を流していく。
「あたし…何しに行ったんやろ」



