1学期を締めくくる終業式の朝、幹と美衣子は、トイレの中で鏡に映る自分たちをにらんでいた。
「…じゃあ、幹も言うんや?」
「…うん、ありがとうな。なんか…すごい助けられた」
幹は、自分も校章の交換を申し込むと彼女に伝えた。
「…頑張ろうなぁ」
緊張のせいか 美衣子の笑顔には余裕がないように見えた。
全校生徒が集まる講堂。
校長の長い演説を聞き流しながら、美衣子は輝緒の姿を探していた。
…かすかに見える彼の姿。
「…じゃあ、幹も言うんや?」
「…うん、ありがとうな。なんか…すごい助けられた」
幹は、自分も校章の交換を申し込むと彼女に伝えた。
「…頑張ろうなぁ」
緊張のせいか 美衣子の笑顔には余裕がないように見えた。
全校生徒が集まる講堂。
校長の長い演説を聞き流しながら、美衣子は輝緒の姿を探していた。
…かすかに見える彼の姿。



