幹は、彼女の反応におびえていた。
『…ん? …何?』
雪奈は、受話器の向こうから伝わる緊張感を、かすかに読み取っていた。
…はちきれそうに躍る心臓を落ち着かせることもできないまま、幹は口を開いた。
「…あのな、あの…、あたしまだ好きやねん。…雪奈は、多分…両思いやし、電話もしてるし。…いまさら、好きやって言うても、無駄かもやけど。…好きやねん」
幹は勢いにまかせて、自分の気持ちを告げていく。
…文句を言われる覚悟をして。
『うん』
少し間をおいて、雪奈は明るい声でうなずいた。
『…ん? …何?』
雪奈は、受話器の向こうから伝わる緊張感を、かすかに読み取っていた。
…はちきれそうに躍る心臓を落ち着かせることもできないまま、幹は口を開いた。
「…あのな、あの…、あたしまだ好きやねん。…雪奈は、多分…両思いやし、電話もしてるし。…いまさら、好きやって言うても、無駄かもやけど。…好きやねん」
幹は勢いにまかせて、自分の気持ちを告げていく。
…文句を言われる覚悟をして。
『うん』
少し間をおいて、雪奈は明るい声でうなずいた。



