でも、彼はどちらかと言えば…童顔で、背も低くて自分と同じぐらい。
「もしかしたら…あたしの方が高いかも」
幹は、深くため息をついた。
「さぁ、行こか!」
廊下で待つ幹に、拓馬はニッコリと微笑んでくる。
ぎこちない空気を持ちながら、4人は校舎を後にした。
特に行くところも思いつかず、結局、ゲーセンに来た幹たちはプリクラを撮ることになった。
分厚いカーテンの中では、前方に幹と雪奈、後方には拓馬と和貴が並ぶ。
…よく写りますように。
幹は、画面越しにチラリと拓馬を見て、笑顔を一生懸命作った。