「マジでぇ!?」
早朝から、教室内に美衣子の大声が響き渡った。
「うん! マジでマジでっ!!」
両手を組んで、2人は飛び跳ねる。
幹のうれしそうな表情を見て、美衣子は自分のことのように微笑んでいた。
「いいなぁ。なんか幹って…トントン拍子に事が進むからうらやましい。…あたしも頑張らなぁ」
美衣子は、彼女の横っ腹をヒジでグリグリと押しながら冷やかした。
「美衣子は可愛いから…いけるよ、人気あるやん。…あたしみたいな老け顔は、終わってるでぇ」