太陽と月(第3章まで公開)

幹はゆっくりと視線を落とし、来た道を、再度…歩きだす。
まだ残る荒い息は、姿を変えて…胸の痛みを表していく。
…大粒の涙が、頬をぬらしていく。
…情けない自分を、笑う気力もなくて…口が震えた。
夕暮れの紅をなくした空には、うっすらと月がかたどられていた。