太陽と月(第3章まで公開)

拓馬は、ふと表情を変えて、彼を見た。
「幹ちゃんと過ごすんやろ?」
彼の問いかけで、和貴は深刻な顔になった。
「もうえぇよ。…しんどい」
体をくねって、同じように和貴は外を眺めた。
拓馬は、そんな彼をチラリと見る。
そして、もう一度…窓の向こうへと視線を戻した。
「…頑張れよ」
拓馬は、優しく彼を励ました。
和貴は、その言葉に返事をすることもなく、静かになった。
…2人の心を描くかのように、白い雲が低い空に広がっていた。

「冬休みとか短いから、おもんないでなぁ」
終業式を終え、帰宅する生徒たちの中、美衣子は“つまらない”というような素振りをする。