太陽と月(第3章まで公開)

雪奈は、胸の中にある1つの疑問を、彼女に話そうかと口を開きかけた。
「ん?」
美衣子は、きょとんとした顔で手を拭いている。
「…いや。ごめん、何もない」
雪奈は、美衣子に打ち明けなかった。
…幹は、なんで遊ぶことを隠したのか?
朝、彼女が見せた態度が、頭の中に広がっていく。
「あぁ。1人で過ごさなあかんからつらいん?」
美衣子はニヤッと笑いかけてくる。
雪奈は、一瞬にしてシラケた表情を作った。
「みんなして、バカにして!!」
雪奈はイーッとした顔で、美衣子に当たった。
もしも…あたしの予想が当たってるんならば…幹がクリスマスの予定を言わなかったのは…まだアイツのことを…。