その返事に、雪奈の表情は固まった。
目を合わさず歩いていく幹を見つめ、ゆうべの美衣子との電話を思い出す。
「ま、お前にクリスマスの予定聞くほど、俺は性格曲がってないから。安心して!」
何も知らない拓馬が、雪奈の肩を軽くたたいた。
「失礼な!!」
雪奈は口をふくらまし、ケラケラと笑う彼の背中をたたき返す。
「じゃあね」
幹はじゃれ合う2人に声をかけ、教室に入っていった。
「おぅ! またなぁ」
明るく手を振る拓馬の隣で、雪奈は目も合わさない彼女を、じっと眺めていた。
「なぁ、昨日さぁ、“幹は和貴とクリスマス過ごすみたい”って…美衣子言うてたでな?」
昼休み、雪奈は真剣な表情で、美衣子の顔を見る。
「え? うん。昨日、約束してたから。…それがどうかしたん?」
美衣子は、水道の水で手を洗いながら、首をかしげた。
目を合わさず歩いていく幹を見つめ、ゆうべの美衣子との電話を思い出す。
「ま、お前にクリスマスの予定聞くほど、俺は性格曲がってないから。安心して!」
何も知らない拓馬が、雪奈の肩を軽くたたいた。
「失礼な!!」
雪奈は口をふくらまし、ケラケラと笑う彼の背中をたたき返す。
「じゃあね」
幹はじゃれ合う2人に声をかけ、教室に入っていった。
「おぅ! またなぁ」
明るく手を振る拓馬の隣で、雪奈は目も合わさない彼女を、じっと眺めていた。
「なぁ、昨日さぁ、“幹は和貴とクリスマス過ごすみたい”って…美衣子言うてたでな?」
昼休み、雪奈は真剣な表情で、美衣子の顔を見る。
「え? うん。昨日、約束してたから。…それがどうかしたん?」
美衣子は、水道の水で手を洗いながら、首をかしげた。



