太陽と月(第3章まで公開)

…気持ちの大きさに反した小さな声に、目いっぱい強い想いを込めていく。
佳奈は、黙ったまま拓馬を見つめていた。
「気づいてないなら、今…言うわ。俺、小5ん時から…おまえが好きや。…付き合ってや」
…止められない想い。
もう…隠せない。
佳奈は、少し恥ずかしそうな表情で微笑んだ。
「…うん、ええよ」
頬を少し赤らめて、まばたきと共に…うなずいている。
信じられない返事に、拓馬の胸は高ぶっていく。
「マジで!?」
「うん」