太陽と月(第3章まで公開)

緊張で顔をひきつらせた彼女に手を振るのは、なんと…彼、拓馬だった。
彼の周りにいる数人の男子も、一斉に視線を向けてくる。
注目されていることに恥ずかしくなり、幹は顔を真っ赤にして教室へ逃げ込んだ。
「友達?」
“普段から男子とかかわらない幹に、隣のクラスの男子が手を振ってきた”
この事実を不思議に思った美衣子は、机に顔を伏せる彼女に問いかけた。
動揺を隠しきれない幹は、顔を伏せたまま首を振る。
美衣子は、ジィィッと彼女を見下ろした。
「もしかして…あの子のこと好きなん?」