天使がくれたもの(全編公開にします)

舞は、その言葉に悩まされた。

・・・早くも玉砕?

女と金は・・・別やんか。



「は・・・? それだけ!? そんなことぐらいであきらめるん?」


次の日の夕方、駅前のファストフード店の一番奥の席で、幹があきれた顔を見せる。


「・・・そんなことぐらいって」


舞は、弱々しく口をとがらせた。


「はぁ・・・あきれた! 電話かけてくるなり、もうカグとは無理みたいって、泣きそうな声で言うから・・・飛んできたのに」


幹の言葉に、だんだん小さくなる舞。

シラけた表情で、ため息をつく彼女。