「ちょっと、ちょっと!! あんた勇心に惚れ直したとか?」


ニヤニヤと表情をゆるめ、腕をグイグイと押してくる純子。


「そんなんじゃないけどな・・・なんかうれしいんよ。好きとかはもうないんやけどな」


・・・はっきりと言いきれる。なぜなら、もう好きなのは…カグだと気持ちは固まっていたから。




2次会のカラオケを終えて、暗くなった空の下で・・・解散する男女。


「送ってったろか?」


原チャリを押して、伸哉と勇心が純子と舞に声をかける。


「あ、もう近いし別に・・・」


笑顔で首を振る舞。