舞は、まったく理解できなかった。だが、その理由を深く問いかけたりはできなかった。

重たい空気を読んで、カグの部屋のドアを・・・黙って見つめる舞。

その後・・・カグはたまり場に皆が集まっても、部屋から出てこなかった。

それから数日間、たまり場に行っても・・・カグの姿は見当たらなかった。


――日曜日の夜。

舞たちは、皆で海に行くことになった。

ワイワイと花火で盛り上がる中、舞はふと視線をカグに向けた。

・・・この前の不機嫌な表情とは違って、無邪気にはしゃぎ回っている彼。