その日の夕方、舞は学校帰りにたまり場のマンションへと向かう。

一緒に行こうと誘ったのだが、用事があるからと言って先に帰った美衣子。


・・・ピンポーン・・・。

インターホンを鳴らして、ドアが開くのを静かに待つ。

美衣子もテルオのこと・・・。

・・・もしそうなら、あたしは・・・どうしたらいいんやろ。

そう悩み続けていると、ガチャッとドアが開いた。

出てきたのは・・・テルオではなく・・・カグのひねくれた顔。

舞の表情は、一気に不機嫌なものに変化する。