天使がくれたもの(全編公開にします)

あっけない告白の言葉に、戸惑いを持ちながらも、彼女は満面の笑みでうなずいた。

・・・うれしくて、笑みがこぼれてくる。

舞は家に帰るなり、急いで美衣子に電話をかけた。

・・・だが美衣子は何度かけても、電話に出ることはなかった。


「寝たんかな?・・・まいっか、明日学校で会うし」


舞は、布団の中でゆっくり瞳を閉じた。

まぶたの中に、テルオの顔が浮かび上がる。

ニヤケる口元。・・・うれしくて、うれしくて眠れない夜。

・・・あたし、テルオと付き合えたんや。