天使がくれたもの(全編公開にします)

「そか。…まぁ、おまえならまたいい奴できるよ」


舞の言葉をもみ消すように、彼は明るく笑いかけた。


「…じゃなくてっ」


流されちゃいけない。

舞はもう一度口を開いた。

だが、彼はその言葉さえもふさぎ込む。


「焦らんと頑張れよ」


そう言って、彼はジュースを飲みほした。


「カグは、あたしのこと…もうなんとも思ってないん?」


ぎこちない空気に、舞は不安そうな表情で問いかける。