「…久しぶり」


舞は、いつもの公園に勇心を呼び出した。

…何もなかったように、ふるまう彼。

予想外の彼の態度に、舞は戸惑っていた。


「で? …話って?」


この前とは違う…普段通りの彼が、本題を切り出した。

決意したとはいえ…なかなか言い出しにくい舞は、眉間にシワを寄せ…うつむいた。

そんな彼女を、黙って切ない表情で見つめる勇心。

2人の時間は、重苦しく…ゆっくりと沈黙を流していく。

…一点を見つめる、つらそうな舞の顔。

そんな空気を破るように、突然彼はから元気を出し笑い出した。

勇心の笑い声に、きょとんとした表情で顔を上げる舞。