「外…ちょっと出れるか? …話あんねん」

凛とした表情の彼に誘われるまま、あの駐車場に向かう。


「…帰るの遅なったんやし。ごめんな…連絡無視してて」

突然のことで、頭が回らない。

「俺な、行く前に…ここでおまえと話したやろ? あのとき…最後にな“待ってて”って言おうとしたねん」

何…言うてんの?

まっすぐ見つめてくるカグの視線が、舞の胸に突き刺さる。