そういう状況のまま、11月に入る。
カグが白浜に出発してから、もう3カ月がたち・・・舞の意識は携帯に向いていた。
・・・だが、携帯に彼の名前が映ることはなかった。
・・・もうアイツは帰ってきてるはず。
でも、まったく連絡がない。
また舞も、出るはずないと結果が目に見えているため・・・彼に電話をかけることはなかった。
美衣子とは気まずいまま、放課後は毎日純子たちと旅行の計画を立てる。
“もういい”と口にしながらも・・・持っていた期待さえ、もう今の舞にはない。
・・・・・・あきらめた片思い。
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