純子の提案に、伸哉がすかさず答える。


「えー? いつかわからんけど・・・行きたくない?」

「夏休み終わったから・・・行くとなっても、冬休みちゃう?」


舞は、純子と伸哉の会話を複雑な気持ちで聞いていた。

・・・勇心と旅行。

普通に接し合ってるとはいえ、やっぱり気が乗らない。

同じように、勇心も黙って2人の会話を聞いている。

そんな2人を気にもせず、純子と伸哉は本格的に計画を立てだした。


「行くとかゆうても、そんなに金ないし・・・近場で探すしかないんちゃう?」

「近くてもいいやん! 絶対楽しいって」


片思いの相手・・・伸哉との旅行計画に、はりきる純子。


「えー、じゃあどこ行く? 白浜とか?」