・・・何か、変な言い方したかな?

彼の態度に、舞は少し疑問を感じた。


「・・・日向って、その・・・今好きな奴とかおるん?」


急な恋愛話に、舞はジュースを吹きこぼしそうになった。


「えっ!?・・・・・・うん、おるよ」


頭の中に、1人の満面の笑みが浮かび上がる。

舞の顔は、自然にゆるんでいく。


「そうなんや。・・・どんな奴なん?」

「んっとね・・・最初は大嫌いやってんけど、いつの間にか好きになってたねんなぁ。ガキでひねくれてて何考えてるかまったくわからんねんけど・・・あったかい奴かな」


勇心の質問に、ニヤけながら答える彼女。