教師は、ゼッケンの番号を確認している様子。

舞は、布団の中でそっとゼッケンをはずした。


「・・・はい」


眠たそうに目をこすりながら、背中を見せる。

・・・バレるか?

舞は、ツバをごくりとのんだ。


「ゼッケンは?」

「・・・忘れました」


・・・バレるか?

・・・バレないか?


「名前は?」

「・・・松本です」


舞は、休んでる生徒になりきり・・・嘘をついた。

・・・張りつめた空気が、部屋中に広がっていく。