「その…瑞樹くんって人、わたしも知り合いで…」



強張った口元を小さく動かす。



“だから何?”とでも言いたげな、みんなの顔。




…わたしがこんなこと言えた立場じゃないかもしれない。



けど…



だけど………







「わ…わたしの好きな人だから…っ、彼を合コンに誘わないで欲しいの…!」