勢いよく下げた頭。 髪がふわっと一瞬舞ったかと思えば、すとんと落ちた。 「な、…仲良く?」 「はい。…だめですか?」 「え、いや、だめっていうか…」 …もうなってると思うけど。 「俺たち、もう友達じゃないの?」 “付き合ってください”じゃなくて“仲良くしてください”って、そういうことだろ。 告白じゃなかったのか… ……って、俺はなに落ち込んでんだ。 この子は瑞樹の好きな子なのに。