広い空は快晴。
どこからか吹かれてきた桜の花びらたちが、楽しそうに舞う。
まるで俺たち2人を祝福してくれているかのよう。
「あ、それとね」
「ん?」
「わたし、こっちの大学に行くことにしたの。寮に入るんだ」
「え!本当に!?」
「うん!」
重なる嬉しい報告に、自然と顔がほころぶ。
すぐ近くの愛しい人を、そっと抱きしめた。
すると俺の背中に腕が伸びてくる。
もういつかのように、びくりと跳ねることはない。
密着した体温が心地よい。
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