「海斗クンは今日、どこから来たんだ?」 「ちゅーおーえき…」 「中央駅?」 「うん。…ママといっしょにゆずちゃんたちのみおくりをしてた」 「…まさか抜け出してきたのか!?」 「…っ」 強くなった郁也の声にびくっと小さく跳ねる海斗くん。 俺はそっと抱きしめた。 「わっ…なんだよ!」 小さな体をぎゅっと包む。 「…ありがとう。俺のために頑張って来てくれたんだね」 頭を撫でながらにっこり笑ってやった。