「海斗くん、お話の続きは?」 さっきよりも落ち着いた様子の海斗くんに、もう一度きいてみる。 「あのね。…ゆずちゃんが…」 「ん?」 「ゆずちゃんが…今日…」 「うん?」 海斗くんの声がだんだんかすれていく。 成海さんのことで何か話があるようだけど、なかなか次の言葉を言い出せない様子。 「成海さんが、どうしたの?」