「あ…おはよう」 俺たちのやりとりを見ていた成海さんが、こちらを向いた。 「…おはよう」 …なんだか気まずい… 昨日微妙な別れ方をしたせいで、お互い目を合わせられない。 「あ…おはよう……ございます…」 郁也の姿を捉えて、また成海さんが挨拶をした。 ぼそぼそと消え入りそうな声で紡がれた語尾。 「…どうも」 郁也は相変わらずそっけない態度。 …一体こいつは、成海さんの何が不満なんだろうか… こんな郁也に、成海さんはもう完全に怯えてしまっている様子。