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野瀬寛と瀬戸裕次郎

どちらもBLACKでは一目おかれる存在であり、黒の所属チームに属していてどちらも黒と、行動をともにすることが多い。

気にくわない。

だからあいつらに黒とのツーショットを見られていつものどす黒い感情が少し晴れた気がする。



無論黒はふてくされてるわけだが…


俺の少しまえをチョコレート色の髪をふわふわと上下させながら歩いていく。


普段あれだけ饒舌なのにもかかわらず、今は口を結んでいる。


どうしたものかと思案していると


ふいに黒が振り返った。


俺も黒に目をむける。

「つきましたよ。会長さま。」
とぼんやりしていた俺にドアをあけてくれる。

しかし会長さまと呼ぶあたり怒っているようだ。

「黒。俺はあやまらないからな。」