――――そんないきさつを経て、中庭の茂みから、菜乃葉の片思いの相手を探す …という今に至るわけだ。 「…だから誰だよ」 中庭はまだ昼休み中だからか人が多く、菜乃葉の言っている人物が特定できない。 …短気な俺はまたイライラしてきた。 「もう帰っていいか?勉強の復習したくなってきたんだが」 「ダメ!!!!」 逃げようとすると、すかさず菜乃葉は俺の制服のすそを掴んできた。 「……」 「…ごめんね、すごい迷惑かけてるのは、その…分かってるんだけどでも私こんなの初めてで…」