「…だから、誰??」
「だからっ、そこに居る…そこに居る人!!」

高校生になった俺は、幼なじみのそいつ――…野々村菜乃葉(ノノミヤナノハ)に連れられて、現在学校の中庭の茂みの中にいる。


なんでこうなったかというと――…


――数分前―――

「…っ要くん!!!」
昼休みになった頃、息を切らした菜乃葉が俺のクラスに来た。(要とは俺の名前だ)

やけに慌てて来たから、また何かされたのかと心配し駆け寄った俺にヤツはこう言った―――


「…お願い、協力してっ…!!」