俺には幼なじみがいる。 そいつは昔っから泣き虫で、弱虫で、いつも一人だった。 だから、幼なじみの俺が何かあるたびにそいつを助けてやっていた。 ―――それが、ただ「幼なじみだから仕方なく」ではなく、別の理由でそいつに構っていたのだと気づいたのはつい最近のことだ。