天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ

賑やかなチャーリーが出て行った後。

「失礼します…」

教室に入ってきたのは、対照的に物静かでクールな還騎だった。

「還騎さんね…どうぞ席に座って下さい」

「……」

無言で腰掛ける還騎。

兆志はノートに視線を落とす。

「どうですか?天神学園の方には馴染みましたか?」

「ええ…学園には義姉の筱萠(しなの)もいますし…全く知らない場所という訳でもありませんので…」

還騎はあまり抑揚のない声で言う。