食事しているカップル達に視線を向ける兆志。

「彼らも何もわからないまま天神学園に入学したり転入したりしてきて、身を以って友情や恋愛を学んで、今、ああいう形におさまっているんです。彼らから直接、或いはその姿や関係を見て学ぶ事もあるでしょう。いずれは君達も同じ立場になって、学ぶ事になるかもしれない」

兆志はポンとリヴリアの肩を叩く。

「それが人間だろうと、ロボットだろうと関係なく、ね」

「…………私はロボットではありません」

この期に及んでも言い張るリヴリア。