朝になって、ノドは痛かったけど、熱はちょっと下がってた。
「美奈?食べれるだけでいいから朝ご飯食べて、病院予約入れたから、食べたら行くよ。」
「えっ、いつの間に・・・嫌だなぁ。ねぇ、今日は仕事ないの?」
「夕方から当直あるから、病院終わったら、家に送るから。修先生に連絡してあるし大丈夫だよ。総合病院行くの久しぶりだな。」
「ねぇ、注射ある?」
「ないと思うよ。そんなに熱高くないし、薬出してもらうくらいかな?薬が飲めないって言ったら注射してくれると思うよ。頼んでみよっか?」
「もう、意地悪だなぁ・・・」
「ははっ。大丈夫だよ。一緒に行くから。」

慶太に連れられて病院に行った。
待ち合いで待ってたら、割とすぐに呼ばれた。
慶太に引っ張られるように診察室に入った。「美奈ちゃん、おはよう。岩本先生もお疲れさま。」
「おはようございます。」
「熱は昨日の夜が8度で今朝は7度5分か。鼻水が多いの?」
「はい。」
「じゃあ、診察するから、服めくって。はい、じゃあ、息吸って・・・吐いて・・・いいよ。背中ね・・・いいよ。のど見せて、あーん・・・赤いね。岩本先生の見立てどおりだと思います。薬のんで様子みよう。」
「はい。」
「薬は抗生剤と総合感冒薬出すから。いつもの喘息の薬も飲んでね。あとは水分しっかり取って、寝てください。」
「はい、ありがとうございました。」